子供は小さな大人ではありません。子供を診るきちんとした対応がなければ、無理やりの治療となり、後の治療に影響します。当院では柔軟な対応で子供の恐怖心を除き、治療を行っています。
乳歯の奥歯の間は虫歯で欠けていませんか? 皆様ご存知のとおり、乳歯は永久歯が生えるまでの歯というだけでなく、永久歯がきちんと生えるためのスペースを確保する役割もあります。虫歯を放置すると、歯列不正の原因になりますので注意が必要です。
当院には、歯のほとんどが重症う蝕の、まだ幼稚園にも行っていない小さな患者様も来院されます。
最初は泣いて何もできない状態でしたが、今はもう一人で治療ができるようになりました。
一般治療では、主に削って詰める修復と神経を抜くあるいは神経が腐っている歯の中を治療する歯内療法、および歯周病に分かれます。
また、歯がない所にはブリッジや入れ歯を入れて食事ができるよう治療を行います。
修復はなるべく歯質を残し悪くなっている部分だけ削って詰めるミニマルインターベンションを行っています。
歯周病では、歯石除去、ブラッシング指導、また、歯茎がブヨブヨになっているような症例は歯肉切除等、適切な処置を行っています。
歯内療法については、きちんと時間をかけて根の治療を行い、再治療が必要ないように丁寧に行っています。
上の写真で下の歯の根っこの先が丸く黒くなっているところが、膿んでいる部分になります。
何度も根の治療を行い、根の中に薬を詰めて2年。根尖病巣が改善しました。根の先の黒いところがなくなったのがわかります。
これで、抜歯をせず、自分の歯を1本残すことができました。
写真中央の下の歯の根のあたりに丸く黒く写っている部分がありますが、これは根の先の膿んでいるところがこんなに大きくなってから来院されました。
膿んでいる部分に、血管と神経を含む管が含まれ、外科的処置を行っています。
高齢者になりますと、体が不自由でよく歯磨きが出来なかったり、それによって歯がグラグラしたり痛みがあったりします。また、歯が無くなってしまったために、うまく食事ができない方も見受けられます。
汚れたままの歯は誤嚥性肺炎等を起こしやすくなりますので、歯をきれいにして無くなった歯の代わりを入れましょう。
入れ歯をお持ちの方でも、歯に留める針金が折れてしまっていたり、歯が取れていたり、割れていたりする方がいます。また、ガタガタの入れ歯を無理に使っていたため、歯肉の一部がブヨブヨになっている方もいます。入れ歯が知らないうちに合わなくなって歯茎にめり込んでいる方もいます。
このような方は痛くないからと言われる方が多いですが、入れ歯を新しくすると、今まで使っていた入れ歯がダメだった事を理解していただけます。
食事がきちんと出来るようになると体の調子も良くなり体重も増え、健康な毎日が送れますので、ぜひ一度検診にお越しください。
口腔外科では、普通抜歯はもちろん、親知らずの抜歯も行います。
左は歯の移植を行った写真です。下の歯で写真の中央あたりに歯の周りが黒っぽくなっている歯がありますが、これは悪くなった歯を抜いて、同じ患者様の親知らずを移植した部分です。術後8ヶ月。まだ周りの骨ができていないため黒っぽく写っています。
上と同じ患者様の1年7ヶ月後です。黒っぽかったところは骨ができて周りと同じようになってきています。現在はぐらぐらすることもなく、しっかり歯の役割をはたしています。
根の先が黒くなっている部分がありますが、ここが膿んでいるところです。歯を抜かずに悪くなっている部分だけ手術で取り除きます。
術後数年経過後の写真です。根の先の悪くなっていた部分が改善されました。
簡単に症例をご紹介いたしましたが、永久歯は2回生えてきませんので、早くの治療が長く歯をもたせることにつながりますし、治療費の節約にもなります。
どうぞ、あまり悪くならないうちに治療をお受けください。